今日は寒い一日となりましたね。
今までが温かすぎだったのでようやく冬らしい寒さを体感しています。
さて当院で鍼を受けられた方は実感されたかと思いますが、
鍼が刺さる瞬間に「ズズーン」と来る、独特なひびき。
鍼灸の業界用語では「得気」(とっき)と呼んでいます。
鍼感とか鍼のひびきとかいう場合もあるようですが、
今回は得気としてお話します。
ではどんな感覚なのかを箇条書きで説明すると
・だるい筋肉痛のような感覚
・痺れた感覚
・重く押さえつけられたような、締め付けられたような感覚
患者様によっては感じ方は様々ですので三者三様だと思います。
古代中国の鍼灸の古典では得気がないものは治らないという
ような記載があったようですが、得気がないから効果がないという
ことはありませんが、当院で受けられてる方の多くは、
一番筋肉の硬さが目立つところに鍼を打つと得気を感じている
方も多いです。ただ自分はそこまで全ての鍼に得気を!
ってことは考えていません。
問診時に体格や体質、その方の今までの鍼灸の受療歴を聞いた
上で鍼の太さや深さを調節しています。
例えば鍼が全く初めての方には、深さや太さは、できるだけ
浅めにして、細めの鍼を使用しています。何回かそれを繰り返して
最終的に太く、ある程度の深さを刺して、本数も多くなります。
逆に鍼を受け慣れてる方なら、症状にもよりますが、最初から太く
深く刺して、本数も多くなり、得気も感じることも多いかと思います。
私はどこを目的に鍼を打つのかというと、それは筋肉です。
深い位置、浅い位置に関わらず悪い部位を対象にします。
しつこい痛みはもちろんギックリ腰などの急性症状や痺れなどで
お困りの方も当院を頼ってくださいね。